「涼しくなるコンサート」をつくるまで|夏の演奏会を終えて
7月19日、横浜市瀬谷区民文化センター あじさいプラザにて開催された「Music Collection #21」に出演させていただきました。
今回は、夏真っ盛りの7月のコンサート。せっかく暑い中お越しいただくなら、少しでも涼しい気分になっていただけるような時間にしたい。
そんな思いから、「涼しくなるコンサート」をテーマにプログラムを考えました。
■「涼しい音楽」って、なんだろう?
「涼」をテーマにすると決めたものの、改めて考えてみると、「涼しい」と感じるものにもいろいろあります。
まず思い浮かんだのが、水。雨、川、水辺の風景など、水を感じる作品を中心に選んでいきました。
そしてもう一つ思いついたのが、怖いものに出会ったときの「ゾクッ」とする感覚。
そこで第一部前半では、「水から感じる涼しさ」と「ちょっぴりゾクッとする涼しさ」をテーマにしました。
中田喜直の《夏の思い出》から始まり、《雨に唄えば》、フォーレの《水のほとりで》、シューベルトの《ます》など、水を感じる作品を。
そして一部後半には、山田耕筰の《曼珠沙華》やシューベルトの《魔王》など、少しゾクッとするような作品も取り入れました。
同じ「涼」というテーマでも、作品によって感じられる景色や空気はさまざまです。
■第二部は「夜の涼しさ」
そして第二部のテーマは、「夜の涼しさ」。
《ムーン・リバー》《宵待草》、ドビュッシーの《月の光》《星の夜》、バーバーの《この輝く夜にきっと》など、月や星、夜空を感じる作品を中心に選びました。
ここで、せっかくなら音楽だけでなく、会場全体でも「夜」を感じていただけないだろうか、と考えました。
そこでホールのスタッフさんに、「第二部は夜の涼しさがテーマなので、プラネタリウムのような雰囲気にしたい」とご相談したところ、快くご協力いただけることに。
私がセレクトした月や星空の映像をステージいっぱいに映していただき、音楽とともに、目でも夜の世界を楽しんでいただける空間を作っていただきました。
私自身も、映像に合うように第二部では夜空を思わせる色のドレスを選びました。
■音楽だけではなく、コンサート全体で一つの世界を
終演後には、「コンセプトがよく伝わってきた」「星空の背景とドレスの色やデザインがとても合っていた」といったご感想もいただきました。
今回のコンサートを考えながら改めて感じたのは、コンサートは「何を演奏するか」だけではないということ。
どんな季節に開催されるのか。どんな場所で演奏するのか。そして、聴きに来てくださる方にどんな時間を過ごしていただきたいのか。
そこから選曲や曲順、衣装、演出などを一つひとつ考えていくことも、私はコンサートをつくる楽しみの一つだと思っています。
暑い中ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。
また、今回の演出についてさまざまなお願いを聞いてくださったホールスタッフの皆さまをはじめ、コンサートを一緒につくってくださった皆さまにも、心より御礼申し上げます。
■演奏のご依頼について
企業・自治体・各種施設でのコンサートやイベントなど、演奏のご依頼を承っております。季節やイベントのテーマ、会場の雰囲気、ご来場になる方々に合わせて、一緒にプログラムを考えることもできます。
「季節を感じられるコンサートにしたい」「イベントのテーマに合った音楽を取り入れたい」「こんな雰囲気のコンサートにしたい」など、ご希望がございましたら、お気軽にご相談ください。
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